新型コロナウィルスは中国の武漢で大規模な感染が見つかり、その後世界中に広がりを見せています。
中国以外で特に多いのは韓国など近隣諸国のほか、アメリカやイタリア・スペインなどの欧米が多く感じを出しています。
特にイタリアは欧州で最も高齢者人口が多いことや、人と人が会えば包容したりキスをする習慣が深く根付いている点が特徴的です。
目次
感染者は高齢者が圧倒的に多い
自由を奪われることを嫌い、政府が注意をしても耳を貸しにくい風土も影響しています。
新型コロナウイルスで感染者は高齢者が圧倒的に多く、濃厚接触が最大の原因です。
そんな中で現代最大の関心事は、人口が13億人以上もいるアフリカ大陸の感染の広がりです。
すでに上陸し始めていて、今後の動向が懸念されています。
まだそこまで深刻な状況に陥ってはいませんが、一度広がれば一気に爆発する危険性があると日本ユニセフも警鐘を鳴らしています。
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ウィルスの感染を予防するには頻繁に手を洗うことやマスクの着用が推奨されていますが、アフリカの大半の国では手を洗う水道水すら困っている地域が多いです。
中には医療設備が全くないところもあります。
この地域のリーダーたちは新型ウイルスの脅威に気づくのが他の地域と比較して遅く、アジアやヨーロッパで感染拡大が続く中、2月から3月の第1周ぐらいまでは患者が少なかったことも要因です。
中国は資本投資やインフラ整備を行っている
ただ3月に入ると感染はじわじわと広がり始めて、心配な状況に陥ってきています。
この地域の天然資源を獲得する見返りとして、中国は資本投資やインフラ整備を行っています。
重要なパートナーの中国を震源地とする新型コロナウイルスはこの諸国にとってある意味最悪の事態です。
国際通貨基金も、今回のウィルス禍が発生してからこの地域の経済的リスクを警戒していました。
中国向けの石油など天然資源を輸出しているナイジェリアやアンゴラ・コンゴ・ザンビアなどは原油価格が下がり、経済は既に混乱状態です。
この状況は実際に新型ウイルスが上陸して感染拡大したことで、公衆衛生上の危機もいっそう悪化させています。
この地域の諸国政府は、出入国制限や感染者の隔離措置など、欧米アジア諸国が行っているような抜本対策を打つ力がありません。
感染者が増え始めると拡大を止める手は多くない
頼みの中国は自国内の感染拡大阻止で手一杯なので、感染者が増え始めると拡大を止める手は多くないです。
内政が不安定なモザンビークやザンビア・ガボン・ナイジェリアなどは、野党勢力との政治闘争に忙しいという状況もあります。
この辺りではただ単なる感染拡大防止だけではなく、政治や経済が大混乱する危険もはらんでいるのが現状です。
あと数週間で新型コロナウイルスが猛威を振るうかどうかが決まります。
ヨーロッパでは既に新型ウイルスの感染者が10万人に届きそうな勢いです。
対してアフリカの感染者はその1パーセント程度でした。
数字の上では多くないという印象ですが、これは感染検査数が極めて少ないせいか、あるいは新型ウイルスを従来のウィルス性肺炎と謝って分類している可能性もあります。
新型コロナウイルスの今後の行方
心配は少しずつ現実に近づいていて、1日ごとに急増しているのが現状です。
感染国も増え続けていて、25カ国を超えました。
その国の中では、外国から入国した人が持ち込んだのではなく、国内で感染者が増えている市中感染が感染の中心になっているところもあります。
水際でウイルスが入ってくることを防ぐ手立てももちろん必要ですが、それだけでは抑えきれなくなっている状況です。
まずはしっかりと検査を行うことが大切で、諸外国の例では検査数を増やせば増やすほど感染者が見つけ出せています。
検査が適切でないと判断をされてしまっても不思議はありません。
この地域では今もなお、HIVやマラリア・結核などの各種伝染病への対応が急務です。
飲み水としては不適切な水や下水・衛生設備が完備しておらず、伝染病を撲滅するには障害が多すぎます。
このような状況で新型コロナウイルスが拡大してしまうと、地域の政府は厳しい立場に追い込まれることが必至です。
財政的な資源が圧倒的に足りていないのが現状
感染の拡大を阻止するための財政的な資源が、圧倒的に足りません。
世界銀行やIMFがアフリカ諸国に対する資金提供を約束してはいますが、それだけで事足りる問題ではないです。
いろいろな意味で後ろ盾の中国や、欧米からの多額の援助が必要です。
しかし、頼りたい存在にも今はその余裕がありません。
財政的にも厳しさを抱えていて、リーマンショック以降では久しぶりの低迷材料と言えます。
アフリカに新型コロナウイルス感染が拡大したらと考えると、恐ろしい事態が容易に想像できます。
先進国でも手を焼きもがき苦しんでいる中で、すでにカオス状況が見え始めてきたアフリカ地域に火がつけば、あまりポジティブなイメージは湧いてきません。
まとめ
あまりにも世界中に感染が広がっていることで、それぞれが危機的状況に陥り、他の地域に手間やお金を回す余裕がないというジレンマです。
困っている時こそ助け合わないといけないのですが、助けたくても助けられない苦しみが広がっています。
最終更新日 2025年5月19日