私は保育士の資格を持っているのですが、妊娠出産を期にそれまで働いていた保育園をやめ、子供が小学校に行くまで専業主婦をしていました。
その子供が小学校に入学し、手が掛からなくなったので保育園に復職しようとも思いましたが、いきなりは体力的にも自信が無かったので、ベビーシッターをすることにしたのです。
私の住む町にはベビーシッターとして登録して派遣を行う会社のような所が無かったので、自分でクライアントを探すしかありませんでした。
その方法は、小学校に行く我が子の同級生の保護者にフェイスブックやラインで、ベビーシッターをしますといった内容のコメントを見てもらう事でした。
当然保護者の中には小学校に通う子供の弟や妹がいる方もいるはずだからです。
また、以前働いていた保育園の保護者や同僚にも同じようにベビーシッターをしていることを話しました。
最初のうちは依頼が来るだろうか不安でしたが、保育園や小学校は感染症などの病気があるとお休みしなくてはならず、そうなると親御さんも仕事を休まなくてはいけなくなるので、そういった病児保育のような形での依頼が、小学校の保護者や保育園の保護者から数多くありました。
どうやらおじいちゃんおばあちゃんが近くに住んでいても、病児となると嫌がられたり、逆に気を使うからという事で依頼したそうです。
また、仕事復帰のための準備運動的なボランティア感覚でのベビーシッターだったので、利用料金を1時間300円に設定し、ミルクやおむつは持参して頂きましたが、少し大きい子の食事やおやつなどは無料にしたことが、利用者が多かった理由の一つだと思います。
このベビーシッターの経験をすることで自信が戻り、無事に職場復帰する事が出来た事と、この経験で自分の子供の同級生以外の保護者の方とも知り合えたりと、人脈がとても広がった事が私の財産になりました。
あの時いきなり職場復帰ではなくベビーシッターを選択したことを本当に良かったと思っています。
最終更新日 2025年5月19日