エコバッグ普及のメリットとデメリット

エコバッグの普及が進んだことで、スーパーなどでこれまで無料だった「レジ袋」が有料化されたことも、意外というか、あっさり浸透してしまいましたよね。

レジ袋はビニール製ですから、この消費を抑えると、石油資源の無駄遣いが削減されたり、製造過程で発生するCO2輩出を減らせたりと、「エコバッグの普及イコール地球環境にやさしい」という認識は、今となっては当たり前になったようですらあります。

しかし、反対に「効果がない」などの意見もあり、実際のところエコバッグ推進によるメリットはあるのかどうか、微妙な感じもします。

環境保護活動の一環としてしっかり機能すると考える側の方々の意見では、「全ての国民がレジ袋を一切消費せず、エコバッグなどで代用したとすると、石油エネルギーは74万キロリットルが節約できるといいます。

レジ袋1枚製造するには、約17ミリリットルの原油を消費しなければならず、1世帯あたりの年間平均消費量が約315枚という話ですから、およそ5リットルの原油を各家庭が消費していることになります。

製造そのものを減らすことで石油はもちろん、製造過程で消費するエネルギーと発生するCO2、これらを総合的に考えると、やはりエコバッグの導入は何やらエコな感じがしますよね。

一方、そうではないとする側の意見では、そもそもレジ袋の製造には「ポリエチレン」を使っているため、焼却時も有毒ガスは発生しないとか、同じ製造方法でゴミ袋も作られているので、レジ袋でゴミを出すのは、理に適ったエコである。などの声があります。

エコバッグの製造に掛かる資源消費のほうが、レジ袋の2倍は掛かるなんて話もありますから、一概にどっちがいい悪いというのは非常に判断が難しいといえます。

ただ、エコバッグは確実に環境保護への意識付けにはなっていますし、自然動物にとっては有害なレジ袋が街、海、砂浜などから減ることも、地球にとってやさしいことと言えるのではないでしょうか。

 

ノベルティエコバッグ デザイン
レジ袋 – 『地球温暖化白書』

最終更新日 2025年5月19日