戦後強くなったものはストッキングと女性、といいますが、ストッキングも70年代くらいからはパンティストッキングがほぼ主流となり、私の若い頃はパンストでもいろんな柄やラインストーンが入っているものも大流行して、各ブランドのパンストで毎日いろんなデザインのを楽しんで履いていましたっけ。
今ではとんと見かけませんね、そういう飾りもののついたパンストも。
ただ、冬場はいいのですが、やっぱり夏は暑かったです。
当時はパンスト履かない素足で外出なんて考えられない時代で、特によそのお宅に伺うときに、パンストなしの素足で上がって出されたスリッパに足を入れるなんて、ちょっと憚られたように覚えています。
当時はパンストが異常なまでに外出の際の必需品となっていて、どんな蒸し暑い真夏でも、パンストをはかずに素足で町を歩いている女性はいなかったと思います。
パンストのいやな思い出としては、雨の日です。
雨の日にパンストのつま先部分に靴の汚れがついてしまうこと。
もちろん靴にもよりますが、たいていのパンプス(当時はパンプスが主流でした)では足先の部分から水が漏ってつま先が黒く汚れたのを覚えています。
そうなると、よそのお宅に上がるのでも、汚れたパンストの足先を見られる羽目になり、素足のほうがまだマシということもあったくらいです。
パンストの不便な点は、このように蒸し暑いこと、どうしても腰回りは下着と、パンストと、スカートもしくはパンツ、という風に3重になってしまうのでなんとなく窮屈であること、雨などの日は靴の中でつま先が汚れる可能性があること、パンストの足でヒールのあるサンダルを履くとちょっと滑って歩きにくく、疲れが早いこと、そして強くなったとはいえ、やはりいつ何処で伝線するかわからない不安、などでした。
今の時代は、ありがたや、夏場はパンストフリーでも全然かまわなくなりましたよね。
私は断然素足派ですが、でも、見ているとやっぱりある種の仕事についている女性はパンスト、履いてますね、真夏でも。
私の妹も、事務職ですが接客もあるので、パンスト履いて出社してますね、かわいそうに。
ただ、最近はパンストのパンツ部分もかなり涼しい素材を使ってつくってあったり、生地の編み方も前にもまして伝線しにくい構造になっていたり(穴が相手も伝線しない構造)して、欠点がカバーされてきているみたいですが、やはり夏場はなんといっても暑いです。
締め付け感にも耐えられなくなってきたので、春秋も私はひざ下ストッキングが多いです。
最終更新日 2025年5月19日