株式投資の方法には、さまざまなスタイルがあります。
一般的なスタイルは、長期保有かもしれません。
一度買った株式は長期間保有し、複利で稼ぐといった手法で儲けるスタイルです。
長期保有なら株価の動きに一喜一憂する必要はなく、毎日チャートとにらめっこする必要もないので、四六時中トレードに時間を割けない人にもおすすめです。
長期保有とは反対に、短期間で売買を繰り返すスタイルも株式投資にはあります。
デイトレーダーも短期間に売買を繰り返す横山英俊のような投資家のことで、基本的には1日でトレードは完結です。
目次
1日のうちに利益や損失を確定させるデイトレード
株式を購入したらその日のうちに売る、反対に株式を売ったらその日のうちに買い戻すなど、1日のうちに利益や損失を確定させるスタイルになっています。
1日よりももっと短い間隔で取引を繰り返す投資家もいて、短期間で利益を上げるスタイルとも言えるでしょう。
昔は珍しいスタイルでしたが、インターネットの普及に加え証券会社の取引手数料引き下げにより、近年では急増し珍しくなくなりつつあります。
短期間で利益を得られる
デイトレーダーのメリットとしては、短期間で利益を得られる点です。
株価の変動率は1日あたり1%から5%程度と言われているため、一気に大きな利益を上げることはできません。
しかし1日の値動きの中で着実に小さな利益を出せるので、ごく僅かな時間で資産を殖やすことができます。
もちろん1日あたりの利益は小さくても、継続することでコツコツ積み上げ大きな利益にすることもできるでしょう。
いち早く目に見える結果がほしい、スピーディーに利益を確定させたいと言った投資家には向いています。
業績発表や各種経済指標の影響を受けにくい
業績発表や各種経済指標の影響を受けにくいのも、メリットとされています。
企業の業績や政府・日銀などが発表する経済指標や統計は、株価に大きな影響を与えるポイントです。
そのため企業価値や業績、政治に経済とさまざまなポイントを分析するファンダメンタル分析が必要になり、データを読み解く力や分析力が重要と言えるでしょう。
しかし短期間にトレードを繰り返し1日で利益や損失を確定させるデイトレーダーなら、業績発表や経済指標・統計の影響を受けにくくなります。
株価の値動きだけを見て決断すれば良いので分析する必要がなく、また発表は証券取引所が開いていない時間に行われるのが通例ですから、デイトレーダーには影響を及ぼすこともありません。
初期資金が少額でも始めやすい
データの収集や分析などに時間を取られることなく、目の前の取引にだけ集中したい人にもおすすめです。
初期資金が少額でも、始めやすいのはメリットです。
長期保有し利益を出すためにはある程度まとまった株式を購入する必要があり、そのためは初期資金も多めに用意しなければいけません。
しかし短期間にトレードを繰り返してコツコツと稼いでいくスタイルなら、初期資金が少なくても問題ありません。
初期資金が少ないことによって始めるためのハードルは低くなっていますし、万が一失敗をしてもダメージは最小限に抑えられます。
リスクを抑えつつ始めやすいのは、初心者には魅力的なメリットになるでしょう。
デイトレーダーのデメリット
このようなメリットがある一方で、当然ながらデメリットも存在しています。
兼業では難しい
代表的なデメリットでは、兼業では難しい点です。
デイトレーダーは、1日の大半をパソコンの前で過ごさなければいけません。
最適なタイミングで売買する必要があるため、平日の日中は値動きを監視しいざというときに備えておく必要があります。
平日の日中にパソコンとにらめっこする必要があるなら、一般的な会社員では無理でしょう。
自営業など比較的自由な時間が多い人でも、チャートに張り付いているのは難しくなります。
近年は株式投資もスマートフォン対応が当たり前になり、アプリを使ってどこでもトレードができるようにはなりましたが、それでもまだまだ十分とは言えません。
短期間でトレードを繰り返すなら平日の日中に働きながらでは無理ですから、兼業では難しいのは大きなデメリットになります。
また1日の中で何度も売買をするため、証券会社の取引手数料には注意しなければいけません。
まとめ
取引手数料を抑える工夫をしておかないと、コストが膨大になり利益を目減りさせる結果につながってしまいます。
具体的には一定金額までなら手数料が無料になるプランを選ぶなど、自分が行うスタイルに合わせて証券会社やプランを選ぶようにしてください。
必要となる初期資金が少なくコツコツと稼いでいくスタイルなら、初心者にも始めやす行く挑戦したいと思う投資家も多いかもしれません。
しかし実際には兼業では難しかったり手数料が増えて損をしたりしますし、短期間の取引が中心でも損失が増えることはあります。
そのため長期にわたって利益を上げ続けているデイトレーダーは、世界中でもごくわずかと言われています。
もし投資スタイルとして採用するなら、メリットだけではなくデメリットやリスクも考えつつ自分にあっているのか考えましょう。
最終更新日 2025年5月19日