畑先生に聞きたい!作新学院の学校概要

作新学院は栃木県の宇都宮市にある学校で、日本一のマンモス校として有名です。
1991年のピーク時期には、高校の4学部で全学年を合わせて約1万人の在校生がいました。
一万人ともなれば学校と言うよりは、都市の規模を呈しており、同じ制服を着ていた同学年であっても、知らない生徒もいるのが当然のような学校です。

畑恵若い頃

在校人数の多い栃木県で有名な進学校

日本は少子化を辿る一方でマンモス校は年々減少傾向にありますが、作新学院は今でも在校人数の多い栃木県で有名な進学校と言えるでしょう。
過去にはサッカー選手やプロ野球選手など、プロスポーツ選手を輩出しており、文武両道の学校です。
他の高等学校と一線を画しているのは、その人数の多さだけではなく、高校の学部が多いことも言えます。
コロナ禍に於いても東京大学への進学率は高く、東大以外にも医歯薬獣医系大学は28名、国公立大学は114名の合格人数を誇ってる進学校です。

22という大学にも劣らない多くの目的別クラスやコースがある

作新学院高等学校についての特色を、もう少し掘り下げて説明してきます。
22という大学にも劣らない多くの目的別クラスやコースがあり、選択領域から自分の道を高校のうちから選ぶことができるのが作新学院の特色です。
トップ英進部と英進部は、一年生時にはそれぞれ2クラスに分かれていますが、2、3年生になると更に細分化されて、トップ英進S文系クラス、トップ英進S理系系クラス、英進選抜文系クラス、英進選抜理系クラス、英進文系クラス、英進理系クラスと言う風に分かれていきます。
総合進学部は特別進学クラスと進学クラスに分かれており、こちらも2、3年生生に進級すると更にクラスが細分化されてそれぞれ二つに分かれていくのが特徴とも言えます。

一番多いのが「情報科学部」

そして一番多いのが「情報科学部」で、高校生のうちからスペシャリストになるための科が細分化されており、一年生のうちから6つの科に分かれており、2、3年生になると更に細かく12の科に分かれていくのです。
これは作新学院の高等部ならではの特色と言えるでしょう。
中学生のうちから将来に明確なビジョンを持っており、高校と大学でどのような科に進んで将来は何になりたいのかが決まっている学生には非常におすすめな校風ですが、具体的なビジョンを持っていない学生には少し厳しい校風でしょう。

学科の転科は可能かどうか

また、これだけ学科が多いと学科の転科は可能かどうか気になる方もいるはずですが、転科は出来ません。
トップ英進のSIクラス・SIIクラスについては、入学試験の成績によって選抜されるクラスのため、希望者の誰もが入れるわけではなく、東大など最難関国公立大や医歯薬科系大学を目指す生徒で構成されています。
また、マンモス校の特徴として、学部の編成が何度か行われており、たとえば2003年には男子部と女子部が統合されて総合神学部となりました。
さらに2014年にはカリキュラムごとにクラス編成がなされ、そのさいに特別進学クラスと進学クラスに統一されたという経緯があります。
そして一番コースが多い情報科学部は、1991年に普通科以外の学科が統合されて設置されたため、さらにコースが細分化されているのです。

卒業後にすぐ役に立つ資格を取ることができる

進学学校というと、実技的なものではなく特に大学進学を目指す生徒たちの集まりというイメージですが、情報科学部の中には三級自動車整備士の養成課程がある自動車整備士養成科など、卒業後にすぐ役に立つ資格を取ることができるのが特徴的です。
有名なマンモス校でありながら、美術デザイン科は真面目な生徒が多く、トラブルも少ないと言われています。
そして推薦枠が非常に多いため、他の進学校に比べて推薦で大学への進学をするのに有利です。
ここまで大きな学校だと、どれほどの広さなのかと気になる方がいるかもしれませんが、東京ドーム五個分の敷地面積です。

胸の特徴的なエンブレムは中央に「作新学院」のSが入る

そして、これほど多い人数の高校ながらも、制服があり、情報科学部とトップ英進部・英進部、総合神学部でリボンやネクタイの色が違いため、そこが学科を見分けるポイントになっています。
胸の特徴的なエンブレムは、中央に「作新学院」のSが入り、その周りに「人間力」の象徴として、文を表すペン、武を表す剣、グローバルな社会貢献を表す地球、そして愛の学院の象徴であるハートが配置されています。
これまで学科や校風について説明してきましたが、広大なキャンパスが気になっている方は、学院の公式ホームページのパンフレットをご覧になるとよいでしょう。
学校の説明やキャンパスの図だけではなく、どこにいても学院を体感できるVRマップを見ることもできます。
大学進学率だけではなく、栃木県内トップクラスの就職人数も誇っているため、どのような企業で働きたいのかと先が決まっている学生にもおすすめの学校です。

まとめ

就職先には大手の電器メーカーや銀行などに多数の生徒が就職しています。
どの学部を通しても言えることは、「進路に対して明確な希望を持っている学生向け」の学院であることでしょう。
未来が漠然としている学生は、その学科の多さから逆に進路を決めかねる「迷子」になってしまうかもしれません。
先を見据えた学生におすすめの学院です。

最終更新日 2025年5月19日